さい さんからの寄稿です
昨年あたりから日帰り旅行は何回か出かけていましたが、今年の夏に、数年ぶりに泊りがけの旅行で、秩父に行ってきました。季節ごとの違う魅力を見つけられるので、今までも何回か訪れていましたが、温泉があるとのことで、今回は秩父市下吉田にある温泉旅館に宿泊しました。
皆野駅から旅館のシャトルバスで移動しましたが、その風景が小さいころ(50年くらい前)に両親の故郷に連れて行ってもらった風景に似ていたので懐かしくもありました。小高い山に囲まれた田んぼ道を移動しましたが、子供の頃にクワガタやカエルを取ったり、花火をしたりしながら、夏休みを過ごしたことを思い出していました。夜になり満天の星を期待したんですが、あいにく薄い雲がかかっており、星はみることができませんでした。子供のころの故郷の夜は隣の人の顔が見えないくらい真っ暗でしたが、秩父でもそれなりに街灯があり、真っ暗な闇夜は経験できそうもありません。昔の人は、真っ暗闇に対して月明りや蛍の光に風情を感じていたのでしょう。
そういえば、大河ドラマの「光る君へ」では、月を見て離れた場所のことを思いやるシーンが何回もでてきます。また、徒然草にも「万のことは、月見るにこそ慰むものなれ。」と書かれています。平安時代や鎌倉時代の人も今と同じ月明かりを見ていたのかとも思うと不思議な気がします。最近そのようなことを感じれる年齢になったのでしょうか。
秩父の話に戻します。
今回初めて知ったのですが、秩父ではワイン作りをしていたり、イチローズモルトという世界的に評価の高いウィスキーもあるようです。宿の近くに、秩父のワインを出してくれるレストランがあり、飲み比べしながらランチを頂きました。バーニャカウダーのパスタも美味しかったです。イチローズモルトも自分用のお土産で買って帰りましたが、あっという間に飲み干してしましました。確かにおいしいウィスキーでした。
私にとって、時間が穏やかに過ぎていく秩父は、子供のころに戻ったような心持にさせてくれます。また、機会があれば、訪れたいと思っています。
次は sumi さんにお願いします。