2017年09月25日

「空撮の思い出」〜パイロットになりたかった〜

ロートルキャットさん

 自宅が自衛隊練馬駐屯地に近いためか上空を飛び交うヘリコプターを毎日見掛けます。わたくしのご幼少時代はパイロットになることが夢でした。あっという間に行ってしまう飛行機よりもトンボのように空中に停まっていられるヘリコプターのパイロットです。残念ながら諸事情によりパイロットにはなれませんでしたので、代わりに大好きなヘリコプターのお話をさせて頂きます。それはヘリコプターを使った撮影(空撮)の仕事のお話です。
 撮影業界用語で被写体を空から撮影することを空撮(くうさつ)といいます。これには@飛行機を使う場合とAヘリコプターを使う場合があります。また、B機内に新たに積み込んだカメラを人間が操作する場合とC機外に取り付けたカメラをリモコンで遠隔操作する場合があります。技術が発達した現在はCのリモコン式が多くなっています。

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 初めての空撮は建設途中の横浜市営地下鉄の工事風景です。セスナ(単発の小型飛行機の愛称)を使いました。その十数年後にアメリカ全土を舞台にしたミュージックビデオの制作に従事しました。その1シーンに空撮を使うことになり、ヘリコプターでニューヨークとマイアミで空撮をしました。上記A+Bの組み合わせです。当時、日本では空撮は珍しかったですが、アメリカではヘリコプターが日常茶飯事に使われていました。何しろヘリコプターで通勤する人がいるくらいですから、、(空には渋滞がない)。
 
写真1.png
通常はヘリコプターには窓がありますが、撮影では邪魔になるので「写真1」のように窓を撤去します。このため風が凄いです。パイロットを含めて定員は4で座席は4席です。しかし、撮影時は「写真2」のように座席をひとつ撤去してそこにスタビライザー(直訳は安定させる)といって振動を吸収し画面のぶれを少なくするための器械を取り付けます。取り付けを手伝ってくれた現地の撮影会社のエンジニアは38歳、ヘリのパイロットは35歳でした。

写真2.png
 スタビライザーはヤジロベエ(弥次郎兵衛・・日本の伝統的な玩具)のようになっていてカメラと同じ重さの重りが竿の反対側にあってバランスが釣り合うようになっています。
テレビで人混みの間をぬうような撮影画面も同じ原理の器械を使っています。
 完全に調整されたスタビライザーの動作は素晴らしい程不思議で、「写真3」のよう
写真3.png
に手を放してもカメラは落ちません。「写真3」はマイアミですので機種が異なります(肖像権の関係で顔はイラストになっています)。
カメラマンの椅子は無く、直に床に腰掛けるようになります。ですから、カメラマンは足を機外のスキッド(skid:ヘリの降着装置、写真4、5)に乗せます。
写真4.png写真4の拡大.png

 定員が限られていますので二回の飛行をします。一回目はパイロット+カメラマン+通訳+ディレクターの計4名の組み合わせです。全員の意思疎通ができたところで二回目は本番です。今度はパイロット+カメラマン(ビデオの)はそのままでスチールカメラマン(番組宣伝用の写真撮影)+VTR担当の私に交替して計4名の組み合わせです(写真5)。
説明のイラスト.jpg写真5.png

 筆者の足元には重さ20kg、今ですとベンツが2〜3台程買えるくらい高価なVTRがあります。
写真6.png
 写真6はマンハッタンのヘリポートからの一回目のフライトです。川はイーストリバーです。一回目ですから私は乗っていません。ですから、シャッターを押せたのです。

さてさて、前置きが長くなりましたね。
写真7.png
写真8.jpg
実際の機内の様子です。
 写真7のように耳に掛けているヘッドホンで「道順」とか「ここで旋回」とか「テープが回りました」とかなどの会話をします。勿論、英語です。写真8は私の座席から見たカメラマンです。 
写真9.png
 さて、ここで貴重な写真をお見せします。写真9のようにパイロットの天井の窓からは[2001年9.11 アメリカ同時多発テロ]で破壊される前の世界貿易センタービルの雄姿が写っています。このビルは私達の撮影(1984年)の17年後に破壊されました。ですから、世界が逆立ちしても二度と見ることが出来ません。

 撮影は昼間だけでなく夜間もありました。空撮のパイロットはそれなりに熟練を要します。当時はちょうどベトナム戦争が終わった時期でもあり、戦場から帰還した凄腕のパイロットが多くいたようです。「お望みであればブルックリン橋(マンハッタンの東側を流れるイーストリバー川に架かる橋))の下を通り抜けましょうか?」と冗談半分にいわれたような気がします。また、空には匂いがあります。本年1月号に投稿した記事をご覧ください。
 完成した番組はVHS, LD(レーザーディスク)で販売されました(レンタルもあり)。その斬新的な演出技法が評判となり、海賊版も出る盛況でした。
 なお、当方にはDVD,BDにダビングして保管してあります。残念なことに著作権絡みのため誌上で皆さんにお見せすることが出来ません。
 ヘリコプターといえば不思議な現象の動画があります。それは体重計の上のヘリコプターが空中に飛び上がってもその目盛りが変化しないという動画です(テレビの科学番組)。現在、ドローンを使って自宅で実験中です。乞う、ご期待!

次回は よっしー さんにお願いします。


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このページで使った素材は
かわいいフリー素材集いらすとや」さん からお借りしました。

posted by 練馬ぱそぼらん at 09:00| 会員紹介

2017年09月18日

9月例会

9月例会
日時9月9日 土曜日13時30分から16時00分
場所: 中村橋福祉ケアセンター 第2活動室
参加者: 9名+見学2名
 
議題:
1.近況報告・活動報告
2.情報セキュリティ教育
3.IT支援ボランティア養成講座
4.10月のパソコン教室
 
1.近況報告・活動報告
  ・それぞれ関係者からご報告がありました。
  ・詳細は、SFDCをご覧ください。
 
2.情報セキュリティ教育
  今回、例会に参加できなかった方は、
  案内に従って必ず、自習願います。
 
3.IT支援ボランティア養成講座
  9/25の実施に向け、進捗状況と一部のリハーサル。
 
4.10月のパソコン教室
  ・詳細は、SFDCをご覧ください。
 
ホームページは
http://www.pasovolun.or.jp/
 
 ・次回の例会 10月15日 土曜日 中村橋ケアセンター 2階集会室
          土曜日13時30分から17時00分
posted by 練馬ぱそぼらん at 11:05| 定例会の報告